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PHPでのOpenIDを利用したログイン認証の実装について。

OpenIDの概要は調べるかWebの分散ID認証システムについてにて。とりあえず実装してみて、という感じなので間違っていたら指摘お願いします。

OpenID EnabledのPHP用ライブラリを利用する。

他にもVidentity.orgPHP ClassesにOpenIDのライブラリはあるが更新が止まっていたり簡易的なものだったりするのでOpenID Enabledのものを使用。

実行環境

  • WindowsXP SP2
  • PHP 5.2.3
  • PHP OpenID Library 2.0.0-rc2

PHP OpenID Library 1.x.x系統と若干実装が違うので互換性は無い。

サンプルを動かしてみる

ライブラリを解凍するとexamplesディレクトリがある、コンシューマ側なのでexamples/consumerを実行してみる。

OpenID関連で生成されるファイル格納ディレクトリが作れないとエラーが出た。デフォルトで「/tmp/_php_consumer_test」に作るようになっているので「/tmp」を作ってやる(Windowsで「/tmp」は、Dドライブで実行しているなら「D:\tmp」)。

次にOpenIDで使用する暗号生成部でエラーになった。追ってみるとデフォルトで「/dev/urandom」を使用するようになっている。「/dev/urandom」はカーネル乱数ジェネレータでWindowsには無い。

定数Auth_OpenID_RAND_SOURCEがNULLの場合、PHP内で乱数を生成するのでWindowsの場合は先に以下のようにNULLで定数定義する。

<?php
// Windowsの場合カーネル乱数ジェネレータを使用しない
if (!strncmp(PHP_OS, 'WIN', 3)) {
    define('Auth_OpenID_RAND_SOURCE', NULL);
}

この2点の変更で動作確認は出来た。確認にはOpenID.ne.jpを使用。

OpenIDでの認証をアプリケーションに組み込むために

組み込む為には入力されたIDとアプリケーションのデータ(会員ID)を結び付ける必要がある。

先に会員登録としてOpenIDを入力させて登録させる形式より、先に認証をおこない認可された場合ログインフラグを立ててアプリケーションデータと比較し、無ければ入力したIDと取得したデータ(ニックネームやメールアドレス)を登録する方がOpenIDで管理している情報を利用できるのでスマート。

取得したデータ以外に必要な情報があれば、認証時に登録画面に遷移。OpenID1.0で登録できる情報はE-mail、ニックネーム、氏名、性別、国籍、郵便番号、言語、生年月日。OpenID2.0ではプロトコルにXRIが使えてもう少し詳細な情報がやりとりできるらしい。

ユーザーから入力されたIDと結果として取得できるIDは違う場合があるので認証リダイレクト前に一度セッションに格納してから認可後にセッションから取得した値をアプリケーション側に登録する必要がある。

Zend Frameworkで使用

軽くラッピングしてZend Frameworkで使ってみた。

とりあえずザッと書いて動かしてみたものを以下に。

Zend_Controller_Actionを継承してpreDispatch()に認証処理を実装、実際のControllerはこのクラスを継承する。デフォルトで認証をおこなうようになっているので、認証が必要ない場合は$this->checkLogin = false;でオーバーライド。

<?php
class Sample_Controller_Action_Base extends Zend_Controller_Action {
    /**
     * @var bool ログインチェックフラグ
     */
    protected $checkLogin = true;

    /**
     * @var Zend_Session
     */
    public $session;

    /**
     * 初期化
     */
    public function init() {
        $this->session = new Zend_Session_Namespace();
    }

    /**
     * preDispatch
     */
    public function preDispatch() {
        // ログイン認証
        if ($this->checkLogin && !$this->session->login) {
            $auth = new Sample_Auth_OpenID();

            if (!empty($_REQUEST['openid_url'])) {
                $this->session->openid_url = $_REQUEST['openid_url'];
                $process_path = '/home'; // 適当に遷移に合わせて

                $auth->authenticate($_REQUEST['openid_url'], $process_path);
            }

            // 認可結果判別
            if ($auth->checkResult()) {
                // 認可時
                $this->session->login = true;

                echo $this->session->openid_url;
                print_r($auth->getContents());
            } else {
                // 拒否/失敗
                $this->session->destroy();
                echo 'Auth failed...';
            }
        }
    }
}

で、以下がOpenIDの認証用クラス。といってもexample纏めた程度。

<?php
class Sample_Auth_OpenID {
    /**
     * @var Auth_OpenID_Consumer
     */
    protected $_consumer = NULL;

    /**
     * OpenID関連で生成されるファイル格納ディレクトリパス
     * @var string
     */
    public $_store_path = "/tmp/_php_consumer";

    /**
     * 承認フラグ
     * @var bool
     */
    protected $_valid = false;

    /**
     * 認証レスポンス
     * @var object
     */
    protected $_response = NULL;

    /**
     * 取得内容
     * @var array
     */
    protected $_contents = array();

    /**
     * コンストラクタ
     */
    public function __construct() {
        // Windowsの場合カーネル乱数ジェネレータを使用しない
        if (!strncmp(PHP_OS, 'WIN', 3)) {
            define('Auth_OpenID_RAND_SOURCE', NULL);
        }

        if (!file_exists($this->_store_path) && !mkdir($this->_store_path)) {
            die("Could not create the FileStore directory");
        }

        $this->_consumer = new Auth_OpenID_Consumer(new Auth_OpenID_FileStore($this->_store_path));

        require_once "Auth/OpenID/SReg.php";
    }
    /**
     * OpenIDによる認証
     *
     * @param string $checkid
     * @param string $process_path
     * @return bool 認証失敗時
     */
    public function authenticate($checkid, $process_path) {
        // 接続スキーマ
        $scheme = 'http';
        $scheme = (isset($_SERVER['HTTPS']) and $_SERVER['HTTPS'] == 'on') ? 'https' : 'http';

        // 承認URL
        $trust_root = sprintf("$scheme://%s:%s%s",
        $_SERVER['SERVER_NAME'], $_SERVER['SERVER_PORT'],
        dirname($_SERVER['PHP_SELF']));

        // 承認後リダイレクト先URL
        $process_url = $trust_root . $process_path;

        // 認証開始
        $auth_request = $this->_consumer->begin($checkid);

        // 入力されたOpenIDが使用出来ず失敗
        if (!$auth_request) {
            return false;
        }

        // 認証時に取得するデータ
        $sreg_request = Auth_OpenID_SRegRequest::build(
                                     // Required
                                     array('nickname'),
                                     // Optional
                                     array('fullname', 'email'));

        if ($sreg_request) {
            $auth_request->addExtension($sreg_request);
        }

        // 承認の為リダイレクト
        if ($auth_request->shouldSendRedirect()) {
            $redirect_url = $auth_request->redirectURL($trust_root, $process_url);

            // If the redirect URL can't be built, display an error
            // message.
            if (Auth_OpenID::isFailure($redirect_url)) {
                displayError("Could not redirect to server: " . $redirect_url->message);
            } else {
                // Send redirect.
                header("Location: ".$redirect_url);
                exit;
            }
        }
    }

    /**
     * 認証結果判別
     *
     * @return bool 認証可否
     */
    public function checkResult() {
        $this->_response = $this->_consumer->complete();

        // 認可時のみ値セット
        if ($this->_response->status == Auth_OpenID_SUCCESS) {
            $this->_valid = true;
            $this->_contents = Auth_OpenID_SRegResponse::fromSuccessResponse($this->_response)->contents();

            $id = ($this->_response->endpoint->canonicalID) ? $this->_response->endpoint->canonicalID : $this->_response->identity_url;
        }

        return $this->isValid();
    }

    /**
     * @var bool 認可結果
     */
    public function isValid() {
        return $this->_valid;
    }

    /**
     * @return array 取得情報
     */
    public function getContents() {
        return $this->_contents;
    }
}

認証APIやプロトコル仕様が乱立してるけど何が主流になるやら。

分散認証システム関係の話。

あるユーザーの本人確認が必要な時に結果的に必要なものは「本人かそうでないか」。その結果を得るためにIDやメールアドレスやパスワードなどの組み合わせで判別する。アプリケーション毎にその判別を行うと当然判別に必要な情報もアプリケーション数だけ必要になる。

本人確認の結果だけが分かればいいなら認証をどこか別でおこなって結果を受け取ればいい。ではどこで認証をおこない、どうやって結果の受け渡しをするのか?

Web(UserAgentベース)の分散ID認証システムではURL・XRISxipなど(以下URI)をIDとして使用する。認証はIDに結び付けられた認証サーバーでおこない、何を元に本人判別するかは完全にその認証システムに委ねられる。

一般的には認証先でID・パスワードなどを用いてログインして認証リクエストを許可する事により認証成功という結果が返る。例えばhttp://takahashimeijin.com/というIDで1秒間に16回クリック出来れば認証成功ということも出来る。IDと認証サーバーに関連性は必要無い(このURIの認証サーバーはここだ、という情報はIDとなるURIのページ中に記す)。これによりIDと認証サーバーを分離出来るのでURIを保持している限り認証サーバーに依存する事なく恒常的にIDを使用出来る事になる。

あるIDで認証しようとした場合、そのIDはどの認証サーバーを使用して結果として何が返るかは、

OpenIDLIDなどのURIベースの認証プロトコルが仕様として決められている。仕様毎に実装が異なるので、URIがどの仕様でどうやって識別すれば良いかはYadisという仕様で決められている。

この形態での認証が一般化すれば、アプリケーション側でログイン識別子を持たなくても良くなり、ユーザーは1つのIDで複数のサービスが利用出来るようになる。利点だけで全く問題(課題)が無いわけではないけれど。

間違ってる所があれば指摘していただくという事で基本的な纏め。

実際の実装レベルの話と細かい仕様についてはまた別エントリにて。最近OpenIDが一番勢いがあるようなのでOpenID関係かな。